台風が近づくといつも頭痛で悩むの。その対処法とは?
梅雨の時期や台風がやってくる季節になると、決まって頭痛に悩ま
される方が多くいます。
それだけにとどまらず、憂鬱になる、喘息がひどくなる、肩こりや
めまいがひどくなるなど、様々な体調変化を訴える人は決して少な
くありません。
Hurricane Katrina / NASA Goddard Photo and Video
台風は土砂災害や河川の氾濫をもたらすだけでなく、何故私たちの
健康にも悪影響をもたらすのか詳しく説明します。
台風による頭痛 その原因とは
台風が近づいてくると、急に頭が脈を打つようにズキンズキンと痛くなる人がいます。
この台風による頭痛の訴えは、普段から頭痛に悩んでいる方で男性
よりも女性に多い傾向にあります。
そして台風が頭痛を引き起こす原因ですが、気圧の変化が関係して
いるのです。
台風は、赤道付近で生まれ温かい海水温をエネルギー源として発達
した大きな低気圧です。
この低気圧が北上し、私たちの住む日本列島に近づいてくると、気
圧の低下あるいは気圧の変化によって、血管の圧迫や拡張が起こり、
血液の流れに乱れが生じることで、偏頭痛やめまい、肩こりや眠気
など様々な体調不良を引き起こします。
もっと詳しく説明しますと、私たちの耳の奥にある内耳(ないじ)
という器官には、この気圧の変化を敏感に反応する仕組みが備わっ
ていて、内耳が血流を変化させたり交感神経を活発化させる事で体
調に大きな変化をもたらすことが原因とされています。
例えば、飛行機に乗ったり、高い山を登山した時にも同じように頭
痛や吐き気を訴えるのも気圧の変化によるものです。
ですから自律神経の不規則な反応を引き起こす原因の一つに、台風
が大きく関わっていると言えるのです。
頭痛の種類と症状と原因
頭の片側にのみ発作的に発症する「偏頭痛」には様々な原因があり、睡眠不足や睡眠過多、ストレスや緊張などの「精神的原因」や、月
経周期などの「女性特有の原因」や、環境の急激な温度差や雨や台
風などの低気圧など「外部的環境原因」や、お酒やチーズや脂肪分
の多い食べ物を多く摂取することで発症する「食物原因」などが挙
げられます。
偏頭痛の症状として、身体の知覚の変化や軽度から重度の頭痛や吐
き気などがあり、男性よりも低血圧の女性に多くみられる神経学的
疾患です。
偏頭痛には段階があり「前駆症状段階」では機嫌が変化したり気持
ちの落ち込みまたは高揚、過度の眠気などの症状があらわれます。
また、「前兆段階」では視覚的な前兆があらわれ、白色や黒色の形
を形成していない光や様々な色をした光やジグザグの線状の光が視
覚を妨害する視覚障害があらわれます。
偏頭痛の初期治療には、頭痛に対しては鎮痛剤を使用し、吐き気に
対しては制吐剤を使用します。
台風で頭痛 その対処法とは?
台風がやってくると、頭痛に悩まされるという方がいます。これは、気圧が急に変化することによって、血管が膨張して神経を
圧迫することが原因とされています。
酸素が薄くなって、脳や血管、末梢神経が圧迫されている状態です。
この様な頭痛を低気圧頭痛といい、対処法としてまず挙げられるの
は、部屋を暗くして、リラックスした状態で横になることです。
また頭を冷やすと良いとされているので、氷枕を使うとより効果が
あります。
台風に限らず雨でも、気圧変化による頭痛やめまいを起こす場合が
あります。
この様な症状を訴える方は、もともと体調が悪いという方が多いで
す。
疲労がたまりやすい、またストレスが多い方は注意が必要です。十
分な睡眠や規則正しい生活リズムを作ることはもちろん、マッサー
ジやツボを押すのも良いとされています。
またほかの対処法として、漢方があります。
呉茱萸湯(ごしゅゆとう)という漢方で、頭痛の軽減に効果があると
言われ、漢方薬なら副作用もなく安心です。
台風によるめまいや喘息 何が原因?
めまいや喘息の症状が出たり、悪化する事の原因の一つに台風などの気圧の変化が深く関わっていると言われています。
気圧が変化すると、血管の圧迫や拡張により血流も変化することに
より、めまいなどの諸症状を誘発すると考えられます。
また、気圧の変化で人間の耳の最深部である内耳と言われる部分が
反応し、交感神経が活発になります。
活発になった交感神経は、痛みを感じやすくしたり、自律神経のバ
ランスを乱す働きがあります。
自律神経が乱れると、ホルモンバランスも崩れてしまい、結果、ち
ょっとした気圧の変化でも体に悪影響が出てきてしまいます。
台風などの天候の変化や季節の変わり目と言った気圧が変化しやす
い時期にめまいや喘息などの症状が出てくるのは自律神経が乱れや
すい時期でもあるためです。
また、男性より女性の方が多く体調の変化を感じやすいと言われて
いて、それは、女性の場合月経などによりいつもホルモンバランス
が変化しているため影響をより受けやすくなっています。
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